所有の不動産を気持ち良く引き継いでもらう

    最近、相続税対策のご相談の中で自分の所有不動産を子供たちが引き継いでくれるかが心配だという相談があります。
 田畑や山林は子供たちはまず要らないと言うであろう。自分が今住んでいる家・土地、近くの所有宅地等についても、子供たちは遠い所でそれぞれ自分の持ち家に住み、仕事を持っているので相続しても活用するのは難しいと思う。といった話をお聞きすることが多くなっています。
 とは言っても、先祖伝来の土地等を手放すことも難しいのだと思います。その気持ちも私自身よく分かるので悩むところです。
 不動産所有の状況、家族の状況等をよくお聞きして、将来子供さんが相続した不動産を管理するのに手間のかからない方法を考え、自分が元気な今のうちに不動産をその方向に転換できませんか、と話をしています。
 未利用地の活用、活用に当たっては、将来子供たちがなるべく直接係ることなく活用出来る方法を今のうちに取っていく、例えば、アパートを建てるのであれば、一棟貸しをするとか、管理会社に入ってもらうとかといった所有者が出来るだけ何もしない形で運用して行けるような状態にしておく。自宅住居なども自分等が元気なうちに改装・改築しておき、相続となれば借りてもらいやすようにしておくと、相続した人の負担が少なくなります。これらの準備は相続税の節税対策にもなることが多いでしょう。と、話をさせていただいています。
 私どもは、それぞれの方の悩みをお聞きし、一緒に考えさせていただきます。何なりとご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘

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