次の世代にどう引き継ぐかも大事

 先日、私の郷里壱岐(玄海灘に浮かぶ長崎県の壱岐の島)から関西に来た人たちで作っている関西壱岐の会の役員会が2年ぶりに大阪で行われました。この会、毎年6月に総会を行い、その時は壱岐からも壱岐市長、壱岐高校の校長、壱岐商業高校の校長その他多数の著名人を迎え、関西在住の会員200名ぐらいが集い賑やかに楽しく故郷を振り返る会を行っています。その企画、準備のために役員会も年に数回行われていましたが、新型コロナの発生で総会も役員会もこの2年間は開催出来ずにいました。私も何年か前まで副会長をさせていただいていた関係で役員の一人として参加させていただいています。
 今回の集い、来年6月は総会をなんとしても開催したいということで、会場の予約も一応出来ているという報告とこの一年の経過報告が目的でしたが、お互いが元気に2年ぶりに会えたことを喜び合う会になりました。来年6月の総会の開催が出来るように祈るような会でもありました。
 遠い地壱岐に故郷を持つもの同志、出てきた故郷を懐かしむと同時に色々と心配をされている人も多いです。隣で話をされていた方も、壱岐に田畑や家屋敷が自分名義であるが自分も今から帰るということも出来ないし、子供に壱岐に行ったらとも言えない。今面倒を見てくれている弟にも子供が3人いるが2人はすでに島外で就職しているし、一人は大学生だが島に帰るということは難しいだろう。そうしたらどうなるのだろう、と心配されていました。私と同じような心配をされておられる方もいるのだなぁ、と思った一日でした。
 人口減少の世の中、後継ぎがいない、子供がいても子供が後を継いでくれそうにないと心配されている方は多いです。この奈良の地でもよくそのような相談があります。事情や親族の状況や財産、事業の状況を充分にお聞きして、将来大事な財産や事業をどのように引き継いでもらえるかを一緒に考えさせていただいています。
私どもの仕事は相続等資産税に関わる最大限の節税をすることが大事な仕事ですが、同時にご先祖様から引き継いできた大事な財産、また自分が必死に働き作ってきた財産、企業をどのように次の世代に引き継いでゆくか等を一緒に考えさせていただくのも大事な仕事としています。どんなことでもご相談ください。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘
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