“老後に備えて”ということも大事に

 人生100年時代という言葉が話題によくなっています。長寿は大変おめでたいことですが、長くなる老後はこれまで以上に多くの資金を蓄えておくことが必要になってきます。このことが相続対策をするときに考慮しておかねばならない大事なこととなっています。
 先日も、相続税対策として贈与税の非課税枠(年110万円)を利用して、一人娘に娘夫婦が住んでいる宅地を毎年少しづつ贈与していきたいという相談がありました。不動産を連年、長い年をかけて贈与するということは不動産登記関係の費用等の負担も大きくなることだし御所有の現預金の贈与は考えられませんか。ということに対して、自分達夫婦の老後のことを考えると現預金は減らしたくないという意向でした。その意向を聞いて本当に税金対策だけではないなあと思いました。
 何歳まで生きられるかは誰にもわかりません。病気への備えや家の修繕などの特別の支出もあるかもしれません。介護などにかかる費用等もあるかもしれませんので老後にいくら必要かは本当に不明確です。
 私どもの会計事務所では、相談くださるそれぞれの方の思い、財産状況、家族関係等も充分にお聞きしてその方にあった最大限の節税ができるように一緒に考えていくようにしています。何なりとご相談下さい。


税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘
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