家族の幸せを思っての相続対策

  先週、40代前半の男性の方が相続対策の相談にこられました。
 数年前から贈与の基礎控除110万円までの金額を活用して、奥様、子供さん4人に贈与をしてきたがこの方法が間違っていないか、との相談が主でした。
家族を大切に思っておられる気持ちと、非常に綿密に計画的にやってこられている贈与を活用しての相続対策に、感心させられました。
 この件では、子供さんが未成年者であるので、お父様から子供さんへの贈与契約書には子供さん(乙)の下に、乙の親権者としてお母様にも署名捺印してもらってくださいとだけ指導させていただきました。そして、相談に来られたお父様が若いので、これから時間をかけての相続対策などを話させていただきました。
 親が子供のために、子供が幸せな人生を送れるようにと思って、せっせと働き貯えてきたものを残してあげたいという気持ちが、社会を成長させ発展させていくのだと思います。
 そのようなシステムを税制が阻害するようなことがあってはならないと思っています。

税理士法人野口会計事務所 所長 野口 泰弘
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