遠く離れた地 不便でも懐かしい

    故郷を同じくする友人から、テレビで故郷の島(長崎県にある玄海灘の孤島、壱岐の島)が出るよ。などの情報をもらうことがしばしばあります。その時間はテレビの録画も予約し、懐かしく思い出にふける時間を持たせてもらっています。
    故郷に向う年末の帰省ラッシュももうすぐ始まる時期だなぁ、と今年を振り返り、今年は夏にご先祖様の御魂を奈良の地の新しいお墓にお迎えする行事のため帰郷したので、正月には帰れません。来年の夏にはお墓参りではなく、孫たちを連れて” 観光 “ということで郷里壱岐の地を訪ねたいと思っています。
   私が郷里を出た半世紀前は人口5万人と言っていた島の人口も、今は2万6千人位です。働く職場のない地から若者が出ていくのはしょうがありません。戦後の日本では、地方の田舎から都会へ若者がどんどん流出し、都会の人口増、地方の人口減少、老齢化が顕著です。郷里壱岐の島でも、人口減少を止めるには若者が働ける仕事を作らなければならず、それには” 観光 “しかありません。先日壱岐の責任のある方とお会いしたとき、「 奈良の地でも観光客が少なくなる冬場には新しい行事を色々と工夫して集客に努められていますよ 」などのお話をさせていただくと、大変喜ばれ「 奈良のような観光地でもそのような努力をされているのですね。私たちの地でも色々と工夫をし、観光資源を生かしていきます 」と言って下さいました。
    ご先祖様の御魂に奈良の地に移ってもらうぐらい奈良が好きな小生ですが、郷里のことも気になります。これからの日本、世界に羽ばたき、外国で一生を終える人も多くなると思います。そうした方々も自分が育った郷里を懐かしく思いながら” 帰りたくても帰れない “という人生であっても楽しく送られることでしょう。
   そのようなことを思いながら、好きな奈良の地で仕事をさせてもらい、皆様が” 一生懸命残してこられた財産 “” ご先祖様から引き継いでこられた財産 “を減らす相続税の負担を少なくし、引き継いでゆく子供さん等が喜んで下さる仕事をさせていただいていることに誇りを持ち、嬉しく思っています。何でもご相談ください。


税理士法人野口会計事務所 所長 野口泰弘
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